今回は絶対にバックラッシュしないリールで絶対にバックラッシュさせてやるというテーマの試投編です!
叩きつけ、草に引っ掛ける、天空キャストなどなど実験しがてら、リールの基本的な性能も検証します
動画でキャストの様子など見たい方はこちらから↓
リールの構造やバックラッシュしない仕組み、スプールスペックなどは前回の記事をどうぞ↓
フラップのラインの通り道について


前回の記事でも話してますが、フラップの金色のシャフトにラインを通さないといけないので、ラインの通り道が真っ直ぐでなく、若干角度がつくので抵抗になるのがどこまで影響するのか気になります。

そのラインの通り道問題で、PEだとロングリーダーのノット通り問題もあります、見るからにダメそうですが、今回は敢えてロングリーダーでやろうと思います。

どこまでバックラッシュしないのか?

とりあえず14gのミノーで実験していきたいと思います。
前評判通り、着水時にぱかっと自動サミングしてくれます!面白い
飛び感はめちゃくちゃブレーキ効いてる感じですね

天空キャスト!
しっかり制御してくれて、まったくライン浮かず着水も自動サミング
ぱたぱたとかわいい

本当はやるか迷ってました、修復不能になったら面倒くさいから
でもやれる気がしたので思い切って草むらにルアーを通してキャスト!
見事にスプール止まってノーバックラッシュ。草に引っかかった後はスプールにブレーキかかってる状態ですね。フラップの反応速度すごい。思ってた以上の安全装置ですね!

ルアーを水面に叩きつける!
着水と同時にフラップが立ち上がりノーバックラッシュ。
これなら多分橋脚とかにぶち当ててもバックラッシュしませんね、凄いわ
これ逆にどうやったらバックラッシュするの?笑
叩きつけてフラップが作動してスプール回転が止まってバックラッシュしないのがめちゃくちゃ違和感でなんか気持ちいい笑
何度もやりたくなる!!笑
ちなみにフラップをOFFにして、キャストしても飛び感は変わりませんが、着水サミングはバックラッシュしますね、でもかなりマグブレーキ強めです。(マグネット外しての検証は別の機会に)

リールの基本性能を検証

まずは5gから。
フラップはONです。
軽いルアーはラインが浮いた瞬間にフラップのブレーキでルアーの勢いが死んでまともに投げられませんね、強制的にスプールが止まります。
スーサン7g

次はスーサン7g
普通に投げられますね、スプール重量的にキツイかなと思ってましたが、想像してたより軽快です。
でもヌルいふわっとしたキャストだとフラップに強制ブレーキかけられます、まるで「ヌルいキャストしてんなよ?」って怒られてるみたいです笑
フラップOFFにしてみると、案外普通に投げられますね。
フラップは少しのライン浮きやラインテンションの抜けレベルでも作動してブレーキを掛けてしまうので、軽いルアーはそれで失速して強制ブレーキになってしまうんですね。
だからOFFだと普通に投げられる。

安全だけど、シビアすぎる。(この段階ではフラップの調整機能知りませんでした)
逆に言えば、しっかり勢いのあるライナーキャストを矯正させてくれるってことかな。
ミノー22g

ローディ130f 22g
流石に飛距離の出るルアーなのでフラップが作動しても急減速はありません。
でも着水以外作動させないキャストを練習することで、良いキャストが身につくんですね、凄い。
危ないときは守ってくれるし。
ただやっぱり飛距離はかなり制限されますね。
もともとのマグネットブレーキがかなり安牌な設定です。
加えてフラップにラインを通すことで多少は抵抗が生まれてるはずで、おそらく40mほどしか飛んでないですね、通常60m前後は飛びます。
ビッグベイト

タイニークラッシュ 2ozクラス
フラップが最大に機能してもスプールを完全にロックするほどのブレーキ力は無いので、仮にフラップが誤作動しても、大切なルアーが飛んでくといったようなトラブルはないはずです。
フラップにラインを通さないといけないので、2号以上(3号くらいまで)のラインは実質使えないと思うので、ビッグベイトもこのあたりのクラスまでにしておくのが無難ですね。
メタルジグの大遠投

メタルジグ40g
超高回転ではどうなるのか?
何度も言ってますが、フラップにラインを通すのでライン放出に角度がつくので若干抵抗があります、そういう意味では遠投はそもそも向いてないです。
やっぱりぜんぜん飛ばないですね笑
元々のマグブレーキがかなり強いので、さっきのミノーもそうですが、明らかに飛距離が出ません。
飛ぶ部類のリールに比べて20〜30%くらい飛距離が落ちるイメージですね。メタルジグに関してはそれ以上かも。
超遠投には向かないですね、そもそもこのブレーキの強さではフラップも着水時しか機能しません。
あと巻取65cmは遠投先から巻いてくるにはかなりしんどいです、近中距離用ですかね、そのままでは。
まとめ
バックラッシュしないリールで色々投げてみたまとめをしていきたいと思います。
一言でこのリールを表すと、、、
ベイトキャスター養成リールです
フラップONの状態ではひたすらに安全にキャスト練習が出来ます。自動着水サミング、叩きつけ、引っ掛け、何でも来いです。正直キャストでバックラさせるの無理です。
しかもふわっとしたヌルいキャストでは、フラップが作動してブレーキで邪魔してきます。
そうならないように、フラップが作動しないように練習していくと、ベイトに必須の鋭いキャストが身につきます。それだけに集中できるんです。
慣れてきたらフラップOFF。
今度は着水サミングが必要になってくるので、キャスト+着水サミングの練習が出来ます。
マグネットブレーキは強めなので、基本的に着水サミング以外は不要です。

最初に言っていたロングリーダーですが、やっぱりフラップのところであきらかに引っかかるので、リールに巻き込まない長さのリーダーにしておくのが無難ですね。フラップが不必要に作動してしまします。摩耗でのノット切れの可能性もなくはないです。
あとやっぱりフラップ経由のラインの角度はかなり抵抗になってる感じがします。
マグネットブレーキを調整可能にしたり、スプールを良くしたり、安全機構のついた飛ぶ中級機として改善されたものも見てみたいですが、結局中級者以上には邪魔になる可能性の高い機能だと思うし、よく出来たベイトキャスター養成リールという点が凄いと思うので、色んなところを削って1万円以下にしてるのがまさに需要のど真ん中なんじゃないかなと感じました。
それから今のところフラップにPEが噛んだり、そんな予兆もないので普通に使えると思います。
安心感を持って、段階を踏んでベイトリールを練習できるので、お子さんや、どうしてもベイトリールに自信がないけど興味があるって方の1台目にぴったりなんじゃないでしょうか?
欲を言えば、コストカットの為なんでしょうが、左巻きとハイギアのラインナップもあったら良かったかなと思いました。
次回はマグネットを調整して、実用性をUP出来るのか?検証したいと思ってます。
では。

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