Beams LOWER 7.3L はバチ抜けタックルとしてどうなの?試投インプレ

リールインプレ

今回初めてフィッシュマンのロッドを買ってみた。

以前対バチ抜け・マイクロベイトパターンのタックルとして、カルコンBFSとワールドシャウラ1600ssを購入したが、1600ssはグリップの短さが少しネックで、大物とのファイトに不安を感じていた。

FISHMAN(フィッシュマン)

色々物色していると、ソルトベイトフィッシングで調べていると必ず出てくるフィッシュマンというメーカー。ラインナップは強気のベイトロッドのみ。

正直最初は見た目にそこまで惹かれなかったのと、自重が重いな…というところであまり見ていなかった。

しかし使ってる方の声は絶賛ばかり、持ち重りを言っている人も少ない。

段々と気になり始め、調べてみると1600ssで感じていた短すぎ感とグリップが短いという問題点が解消されていて、尚且つ使用ルアーの幅も広いスペック。

インプレ記事を漁った後にはもう購入していた。

前置きが長くなりましたが、少し試投してきたので軽くインプレを話していきます。

試投インプレ

インスタ映え

動画で見たい方はこちらから↓

【インプレ】ビームスローワー73L +カルコンBFS はバチ抜けパターンタックルとしてどうなのか色々試投してみた。Beams LOWER 7.3L

まずは個人的にバチ抜けで1番多用するマニック75 7.6g

このビームスローワー73l、投げ味が凄く特殊。

ロッド全体が軽い力でかなり曲がるので、フォロースルー(ロッドを前に振る)で力はほとんどいらない。

テイクバックを鋭く行い、ロッドを曲げ込めば、後は手を保持しながらロッドの方向を調節するだけ。

マニックはこのロッドである必要はないが、軽いキャストで飛んでいく分コントロールが抜群にしやすい。

そして定番ワームのMARS R-32 静ヘッド7gで合計約9g

2g重くなるだけでもテイクバック時のタメが長くなる。このタメが他のロッドとは投げ味の違いになっているみたい。

このタックルではせいぜい10g前後くらいまでを扱う予定だが、120mmクラスのミノーを投げたいシチュエーションに出くわすこともあると思う。

という事で、サーフェスウィング120 17g

この辺りの重さになるとかなりタメが長くなるし、ロッドもかなり曲がる。でもテイクバック後は手を保持していれば勝手にルアーがすっ飛んでいくので楽だし気持ちいい。

さらに重くしてみる、セットアッパー125SDR 25.5g

最初はルアーの重さでキャスト折れしないか不安でテイクバックを遠慮していたが、それだとマニック程しか飛ばない。しかし何度か投げてみるとその不安もなくなる、やはりバッドパワーは相当な物らしく、感触から折れる雰囲気は微塵も感じられない。

思い切ってテイクバックを鋭くすると、タメはかなり長くなるがバネのようにビヨンっと鋭くロッドが戻り、かなりの飛距離ぶっ飛んだ。

とはいえ許容重量は超えているので、ワールドシャウラ1832などよりは勿論飛んでないがそれは当たり前の事だろう。

驚いたのはルアーが重くなっても、重みに任せてテイクバックを鋭くするだけなので、ワンハンドキャストの方がしっくりくる。両手だとついつい力が入ってロッドの挙動が乱れる。

ワンハンドだからどうというわけではないが、それだけ省エネでキャスト可能という事だ。

省エネと言うことは力が少なくて済む、力みがなくなりコントロール性とバックラッシュの抑制に繋がる。

なるほどなと思った。

最後に1番試したかったシーバスルアーの下限あたりでキャストしてみる。トラウト用クランク 2.3g

ロッドのルアー下限は3gだが、めちゃくちゃ快適に、しかも飛距離もかなり出る。

これは驚いた。

なんとか扱えたらいいなぁぐらいの気持ちでいたが、むしろ投げていて気持ちいい。

ロッドを曲げ込むのが容易なので、ルアーが軽くてもテイクバックで十分にロッドを曲げられる、タメがある分リリースポイントが広く、鋭い収束で初速が速い低弾道キャストが決まる。

このくらいの軽いルアーでこそ、この鞭のようにしなるロッドが生きてくるんだと理解出来た。

ここまでロッドの良さを話してきたが、リールとの相性も最高だったと思う。

ワンハンドでテイクバックで曲げ込みキャストする特性上、手元に重みがある方がやり易い。

カルコンbfsはbfsリールではかなり重量があるリールだし、かつ頑丈なボディで重量のあるルアーを投げて巻いても心配無し、勿論軽量ルアーのレスポンスも合格点。

それに見た目もクラシカルなフィッシュマンのロッドに合っているので、本当に相性抜群なリールなのではないだろうか。

総評

目的である、対シーバスのバチ抜け・マイクロベイトパターンで扱う軽量ルアーへの対応は文句無く満点、想像以上だった。

ルアー重量使用上限前後の使用感、飛距離もそこそこ出せるし、コントロールもいいので使いたくなれば十分に使える。ただ、やっぱりロッドの特性上かなり遠距離を狙うことは出来ないので、デイシーバスで広く誘うような釣りには使い勝手が悪い。まあそもそもそんな釣りで使う事はないが。

バックラッシュもテイクバックでタメる独特の使用感に慣れさえすれば劇的に少なくなると思う、その辺りは慣れ次第。

柔らかい部類のロッドなので、トゥイッチやジャークなどはやりずらいし、出来ないと言ってもいいかもしれない、巻き専用かなと。

では。

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